格安スマホの3つのメリット!大手キャリアのデメリットをカバー!?

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格安スマホに乗り換えないのはもったいない!?

​数十年前はdocomo、KDDI(au)、ソフトバンク​がモバイル通信業界を占めていましたが、時代は変わりMVNO​(格安スマホを提供している会社)が、業界にどんどん新規参入しています。

格安スマホはdocomoなどの大手通信キャリアで当たり前だった料金プランやサービスの概念を崩しているため、乗り換える人も多くなっています。

今回は、大手キャリアのデメリットをカバーする格安スマホの魅力をご紹介します。

  • 調査したサイトの数⇒​100件以上
  • 調査した格安スマホ会社の数⇒​​11社
  • 判明したメリット・デメリットの詳細⇒​​​12個

この記事では、大手キャリアと格安スマホを比較したときのメリットを解説しつつ、乗り換えたときのデメリットもきちんとご説明します。

また、おすすめの格安スマホ会社や、乗り換え前に必ず確認しておくべきチェック項目も教えます。

格安スマホが気になる人は要チェックです!

メリット1:料金が安くなる

​まず、最初に紹介するメリットは『料金が安くなる』ことです。これは格安スマホ最大のメリットともいえるでしょう。

1人月5,000円以上の節約になることが多い

 大手通信キャリア(docomo、au、ソフトバンク)で契約すると、1番最低のプランでも月額7,000〜9,000円​かかってしまいます。

プランにもよりますが格安スマホに乗り換えると、月額2,000円前後に収めることができるので、1人あたり月5,000円以上の節約を行うこともできるのです!

格安スマホが安くなるワケ

格安スマホを提供している会社(MVNO)は、docomo、au、ソフトバンクが持つ回線をレンタルする形でサービスを提供しています。

独自の基地局やアンテナがないため、全国の通信設備の設置やメンテナンス費用など莫大なコストが必要ありません

大手キャリアに対する基地局使用のレンタル費用は発生していますが、通信設備費用に比べるとコストを抑えることができます。

コストを節約している分、ユーザーの利用料金を安くすることができるのです。​

さらに安くするには乗り換え時期がポイント!

格安スマホは月額料金を抑えることができますが、さらに安くするためには乗り換えの時期がポイントになります。

▼2年縛りの切れる時期​

大手キャリアでは、『2年縛り』という契約が存在します。これは、2年間利用することを前提として、月額料金から端末代などが割引になるシステムです。

途中で解約すると約1万円もの違約金が発生するので、2年縛りの切れる時期​(24ヶ月後の約2ヶ月間)に乗り換えましょう。

▼​データ通信料の締め日直前​

スマホのデータ通信料金は締め日を1日でも超えてしまうと、日割りにならずに月額料金が丸ごと発生してしまいます。

2年縛りが切れる時期(24ヶ月後の約2ヶ月間​)の中で、締め日直前を狙って乗り換えるのがおすすめです。締め日は個人によって異なるので、大手キャリアの店舗やHPなどで確認しましょう。

▼​​端末料金の分割終了時​

スマホの端末料金は契約時に一括払いを行っていない限り、月々払いの設定になっています。

端末料金の未払い分が残っている場合は、解約時に一括で支払わなければならないので、一括払いが難しいという人は分割終了時に格安スマホに乗り換えましょう。

▼​​格安スマホのキャンペーン時

格安スマホはさまざまな会社がサービスとして提供しているため、新規顧客を獲得しようとキャンペーンを実施しているところが多いです。

独自のキャンペーン(現金キャッシュバック、ギフト券プレゼントなど)を不定期で行っているので、キャンペーン時に乗り換えするともっと得することができます。

メリット2:プランの選択肢が豊富​

2つ目のメリットに挙げられるのは『プランの選択肢が豊富』なことです。

選択肢がたくさんあるので、より自分に合わせたプランでスマホを使うことができます。 

データ通信量の選択肢が多い

docomoの料金プランの内容を見てみると、データー通信量が252030GB4段階に分けられてその中から選ぶ形です。

月々のデータ使用量が少ない場合でも、最低2GBを契約しなければなりません。2GBはデータを翌月に繰り越す『パケットくりこし』の対象外なので、使わなかった分は捨てることになってしまいます。

格安スマホのひとつであるmineo(マイネオ)のデータ通信量を例に見てみると、500MB136102030GB7段階に分けられています。

あまり使わない人も多く使う人も、自分が欲しい容量を選びやすくなっています。

格安スマホはdocomoとは違い、すべてのプランで使わなかったデータを翌月に繰り越しできるケースが多いのでとてもお得です。

カウントフリーなどのサービスが豊富

カウントフリーとは、特定のサービスやアプリを使用しているとき、高速通信としてカウントされないというというものです。

たとえば、月額5GBのデータ通信量を契約している場合、カウントフリーに含まれるYouTubeで動画を5GB以上視聴しても、データ通信量が引かれることなく5GBのまま維持できます。

カウントフリーのサービスやアプリは、MVNOによって異なりますが、一般に認知されているものだけでもたくさん該当します。

  • LINE
  • Twitter​
  • Instagram​
  • Facebook​
  • YouTube
  • Apple Music​
  • Google Play Music​
  • AbemaTV
  • ​ポケモンGO

カウントフリーを上手に使えば、契約しているデータ通信量が小さくても、ひと月を過ごすことが可能なのです。

基本+オプションでわかりやすい料金プラン

格安スマホの料金プランはシンプルでわかりやすい設定になっています。

  • ​データ通信のみのプラン
  • データ通信+音声通信のプラン(090や080の番号が使える)

主に2つのプラン設定で、データ通信をどれくらい使うのかで料金が変わってきます。​

SMS(電話番号でメッセージが送受信できる)​、留守電サービス、セキュリティなどはオプションとなっているので、自分が必要なサービスだけを選ぶことができます。

契約当初からさまざまなオプションを省き、低価格なプランを提供しているのが格安スマホなので、大手キャリアのように割引が複雑になっていないのも特徴です。

メリット3:縛りの期間がないか短い

​3つ目のメリットは『契約の縛り期間がない、または短い』という点です。

これも、大手キャリアにはない大きなメリットになります。

大手キャリアと格安スマホの縛りは違う

大手キャリアは、2年契約という前提で料金が安くなっています。

2年過ぎたら変更月(2年縛りが切れる時期)に乗り換えなどのアクションを起こさないと、また同じ2年契約が自動更新されてしまうのです。
格安スマホは、最短契約期間が終わればいつでも違約金なしで解約できるので、他の会社に乗り換えて各プランを次々に試すことが可能です。

期間は0~13か月程度が多い

格安スマホが設定している契約期間は、0〜13ヶ月が主流です。格安スマホで有名なMVNOの契約期間を少しご紹介しましょう。

※データ通信+音声通信のプラン​の場合

  • mineo:0ヶ月
  • FREETEL:0ヶ月​
  • イオンモバイル:0ヶ月​
  • OCNモバイルONE​​:6ヶ月
  • IIJmio​​:12ヶ月
  • 楽天モバイル:12ヶ月
  • UQ mobile​:12ヶ月または24ヶ月​​
  • DMM mobile​:13ヶ月
  • BIGLOBE SIM​:13ヶ月​

​このようにMVNO​によって期間は異なります。

データ通信SIMならほぼ縛りなし

データ通信+音声通信のプラン​の場合​は、上記のように数ヶ月縛りが発生するケースが多いですが、データ通信専用SIM(電話回線を使用しない)の場合は、ほとんどのMVNO​で最低利用期間の縛りをなしにしています。

縛りがないということは解約金も発生しないため、電話回線をほとんど利用しないという人にとってメリットが大きいです。

格安スマホがおすすめの人

​格安スマホには大きく3つのメリットがありましたが、それを元に格安スマホに乗り換えるのがおすすめの人の特徴をご紹介します。

格安スマホを使うとお得になるのか、 自分に当てはめてみましょう。

あまり使わないライトユーザー

インターネット通信で利用するのは、「検索やニュースチェックをするくらい」、「メールやLINEはたまに使用するくらい」など、インターネット通信を毎日大幅に使用しない人はライトユーザーといえるでしょう。

ライトユーザーの目安

  • 1ヶ月のデータ通信使用量:3GB未満
  • 1ヶ月の通話時間:1時間未満

家族が多い人

 スマホを使う家族が多い場合は、ひと月のデータ通信量を分け合って使うシェアプランがおすすめです。

シェアプランは大手キャリアにも存在するサービスですが、月額料金が格安スマホの方が安くなります。

SIMカード10枚までシェアプランとして設定できるMVNO​があるので、家族が多い人にメリットが大きくなります。

自宅にWi-Fiがある人

自宅にインターネット設備が整えられている場合、Wi-Fi(無線でインターネットを飛ばしてPCやスマホ、タブレットなどを使用する機能)が使えます。

スマホを大手キャリアで契約する際に自分で申し込んだネット通信量というのは、大手キャリア​が用意しているもともとの容量です。

しかし、自宅のWi-Fiを利用することで大手キャリアのネット通信を使わずに、インターネットを楽しむことができ、キャリアの通信量の節約ができます。

自宅のWi-Fi機能が使える人は、格安スマホに向いているといえるでしょう。

格安スマホのデメリット

​​格安スマホを使うメリットやおすすめの人を解説してきましたが、デメリットも存在します。

下記の3つの項目が気になる人は、大手キャリアから乗り換えることは避けたほうが良い可能性があります。

通信速度などに制限が多い

格安スマホは最初に申し込むプランによって、そのプランの容量以上を使ってしまうと、ネットの通信速度に制限がかかるように設定しているケースが多いです。

「一切ネットを使うことができない!」ということは少ないですが、インターネット検索や動画視聴の速度が遅くなるなど不便を感じてしまいます。

キャリアメールが使えなくなる

大手キャリアは@docomo.ne.jpや@ezweb.ne.jp​など、キャリア独自のメールアドレスを使うことができます。

しかし、格安スマホに乗り換えるとキャリアメールは使うことができなくなります。

LINEなどが普及し、キャリアメールでやりとりすることが少なくなりましたが、今でもキャリアメールを使用することが多い人は注意しなければなりません。

24時間かけ放題がない

大手キャリアの料金プランには、『カケホ』や『カケホーダイ』という名称で、月額約2,700円支払うことによって国内通話料が24時間無料になるプランが選べます。

格安スマホのかけ放題は、IP電話​(ネット回線を使って通話する方法)が主流です。

IP電話​はネット回線の状況によって通話の品質がとても悪くなるため、「会話が途中で途切れる」、「よく聞こえない」といったデメリットが発生します。

格安スマホは不安?おすすめの会社3選​

「格安スマホって実際使うのが不安…」、「買った後のサポートは大丈夫?」と心配な人のために、おすすめの会社を3つご紹介します。

TONEMOBILE

TONEMOBILEはTSUTAYAが提供する格安スマホです。

  • 月額1,000円​、2,000円
  • TONEMOBILE​同士なら050IP電話無料
  • データ通信容量無制限
  • 090通話オプションは月額950円

大手キャリアで使っていたようなサービスはオプションになるため、最低価格1,000円でスマホを使うことができます。

特に注目したいのが『置くだけサポート』。TONEMOBILE​に搭載しているNFC機能(近距離無線通信技術)を使い、箱に置くだけでスマホの不具合を検知・修復することができます。

購入時にTONEMOBILE​のスマホを収めている外箱にNFC機能​が組み込まれているので、説明書にしたがって外箱にスマホを置くだけの簡単な方法です。

複雑になっているスマホのシステムが不安な人に、ありがたいサービスとなっています。

イオンモバイル

イオンモバイルはショッピングモールでおなじみのイオングループが展開しているスマホです。

  • 月額料金は音声付き(1,130円〜)、データのみ(480円〜)、シェアできる(1,780円〜)​の3つから選択
  • docomo、auの回線が使える
  • 販売端末の種類が豊富

注目すべきサービスが、『イオン各店で受付や質問ができる​』ということ。

一般的なMVNO​は購入がインターネットのみ、購入後のサポートは有料などのデメリットが存在します。

しかし、イオンモバイルなら全国各地のイオンで手続きが行えるので、カスタマーサービスの人と対面して相談が行えます。

格安スマホの弱点である『店舗数が少ない』をカバーしているので、スマホの契約内容や操作に不安を持つ人におすすめです。

Y!モバイル

Y!モバイルはソフトバンクの子会社のひとつで、ソフトバンク回線を使用しています。

正式にはMVNOでは無いですが、料金プランが低価格なため、MVNOとして認識されていることが多いようです。

  • 月額1,480円〜​
  • iPhone機種も販売している
  • 契約者はYahoo!ショッピングとLOHACOの利用でTポイント5倍

Y!モバイルは​ネットの通信速度が速いと評判です。東京・大阪・名古屋​の主要都市で5つのMVNO​を調査した結果、上り・下りともにY!モバイル​が一番速い結果となりました。

※比較したMVNO​:Y!モバイル​、UQモバイル、楽天モバイル、OCNモバイルONE、mineo

通信速度の速さなどが好評なので、Y!モバイル​自身が調査した結果、MVNOを使用している人の4割がY!モバイル​を選択しているそうです。

「とりあえず使っている人が多い格安スマホに乗り換えたい」という人に、ピッタリといえるでしょう。

格安スマホへの乗り換え前のチェック項目5つ

​格安スマホ​を乗り換える前に確認しておくべきことがあります。次の5つの項目をチェックしておきましょう。

1:携帯端末料金の残債額を調べる

大手キャリアでスマホを契約するときに、ほとんどの人が携帯端末料金を分割払いに設定していると思います。

格安スマホに乗り換える場合、分割払いしきれなかった端末料金の残債額​​を一括で支払わなければなりません。

端末料金が高額になるほどそのときの負担が増すので、乗り換える前には端末料金の残債額​​​を必ず調べておきましょう。

2:2年縛り更新月を調べる

​大手キャリアで安い料金プランを選ぶと、2年間は必ず利用することを前提にした設定になっています。

2年経過したときに『更新月(2年縛りの切れる時期​:24ヶ月後の約2ヶ月間)​』が発生します。この更新月の期間内に乗り換えすると、約1万円の違約金​はかかりません。

余計な出費を抑えたいなら、更新月を狙って格安スマホ乗り換えを行いましょう。

※自分の更新月は大手キャリアの店舗、電話、HPで確認することができます。

3:使っているデータ通信使用量を調べる

​大手キャリア独自のネット回線を使用すると、今自分がどれくらいデータ通信量を使っているかを常に確認することができます。

1ヶ月間のデータ通信量の合計があなたに必要な容量なので、格安スマホの料金プランを選択するときの参考にしましょう。

4:通話やキャリアメールの使用状況を調べる

​格安スマホでは090・080通話を使いたい人は、オプション料金が必要だったり、IP電話で通話品質が落ちるなど何かと制限が多いです。

また、キャリアメール(@docomo.ne.jpや@ezweb.ne.jpなど​)は、乗り換えた瞬間から使用できなくなります。

現在の通話やキャリアメールの使用状況を調べて、格安スマホに乗り換えても支障がないのかを判断しておきましょう。

5:端末が格安スマホで使えるか調べる

大手キャリアで購入したスマホは、キャリア独自の回線を通じてインターネットなどが使用できるシステムが多いです。

月額プランの安さだけでMVNO​を選んでしまうと、MVNO​が提供している回線が利用できないというトラブルも起こります。

現在使っている自分の端末が乗り換えたい格安スマホで使えるかを確認してから、解約・乗り換えの手続きを行いましょう。

格安スマホに関するQ&A​

​メリットは多くても、やはりどこか不安を感じることも多いのが格安スマホです。よくある質問を取り上げておくので、自分の疑問を解決しましょう。

格安スマホに乗り換えている人は多い?

調査会社「MMD研究所​」によると、携帯電話を持っている人の内、格安スマホを利用している人は全体の13%程度という結果になりました。​※2017年の調査​です。

格安スマホのメリットは多いのにどうして乗り換えないの?

乗り換えない人の理由を調べると「大手キャリアの方が信頼性がある」、「通信速度が遅そう」という声が多いです。

『安い=品質が良くない』というイメージで、乗り換えない人もいるようです。

メリットとデメリットをきちんと把握することで、乗り換えの不安もなくなるでしょう。

格安スマホは海外旅行で現地SIMが使えるから便利?

スマホの仕組みが判る人は使いこなせますが、数年に1回の旅行のためにならあまり意味はないので、メリットとしては大きくありません。

安くなるのが最大のメリット!早速格安スマホを検討!​

格安スマホのメリットは大きく3つありますが、その中でも『月額料金が安くなる』というのが最大のメリットです。

携帯電話に関する出費を抑えた分を、他に回せるのは家計の面でもとても助かりますし、自分に合ったプランが選べると月々の支払いも納得できます。

2年縛りがなくさまざまな会社の契約を試すことができ、自分にピッタリの格安スマホ会社を見つけることができるシステムは、大手キャリアにはないメリットです!

デメリットももちろん存在しますが、検討して支障がなければ乗り換えるのがお得になるでしょう。

格安スマホが気になっているなら、おすすめの会社3つも参考にして、さっそく乗り換えを検討してみましょう。