花粉症は「りんご」で医者いらずになる?ならない?徹底調査!

花粉症は「りんご」で医者いらずになる?ならない?徹底調査!

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りんごで花粉症の症状が軽くなるなんて信じられますか?美味しく食べるだけで辛い症状が軽くなったらこんなに嬉しいことはありません。今回は果たしてりんごの花粉症改善への効果が本物なのかを徹底的にリサーチしてみました!

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お手頃な果物で花粉症対策できないかな?

​なった人にしかわからない花粉症の辛い症状。ひどくなると生活にも支障が出てきます。かといって花粉症の薬は喉が乾くし、眠くなるし、お金もかかるし……。

そんな花粉症を身近にある美味しい食べ物で改善できたら嬉しいと思いませんか?今回は花粉症に効果があると言われている果物「りんご​」の効果について、本当のところはどうなのか迫ってみたいと思います。

りんごが花粉症に効果があるといわれる2つの理由

りんごポリフェノールの抗アレルギー作用

ひばり
身近に手に入りやすいりんごですが、実際に花粉症に効果があれば嬉しいですよね!でも、りんごの花粉症に対する効果は諸説あり、一体どちらなのか混乱してしまいます。
まずはりんごが花粉症に効果的と言われている2つの理由をみていきましょう!

りんごポリフェノールがアレルギーに効果的である理由を知る前に、まず花粉症の起こるメカニズムをおさらいしておきましょう。

花粉症ってどういうメカニズムで起こるの?

花粉症の人の体内にアレルギーとなる花粉が入ると「花粉は異物」とみなされ、花粉に対する「抗体」を作ります。この花粉に対する抗体のことを「IgE抗体」と呼びます。
IgE抗体が花粉の入りやすい鼻や目の粘膜に移動して「脂肪細胞」という細胞に結合します。
IgE抗体は次にいざ花粉がやってくると、脂肪細胞にくしゃみや鼻水を引き起こす為の物質、「ヒスタミン」「ロイコトリエン」などの科学伝達物質を放出するよう司令を出します。
要するにヒスタミンロイコトリエンなどの科学伝達物質こそ、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどを引き起こす原因物資なのです。
ロイコトリエン・・・血管を拡張させ鼻づまりの原因となる
ヒスタミン・・・知覚神経を刺激して、目のかゆみ、鼻水、くしゃみの原因となる

花粉症の辛い症状の原因は、ヒスタミンロイコトリエンということがわかりましたね。今回ご紹介したいりんごの花粉症への効果の1つに、りんごポリフェノールの抗アレルギー作用があります。

りんごポリフェノールとは、りんごに含まれているポリフェノールを総称した呼び名です。りんごポリフェノールには、プロシアニジンカテキンクロロゲン酸ケルセチンエピカテキンなどがあり、アレルギーを引き起こすヒスタミンロイコトリエンの発生を抑える働きが期待できます。

中でも中心となるのがプロシアニジンです。プロシアニジンは、カテキンが繋がった形をしており、カテキンの中でも特にエピカテキンが主な構成成分になっています。そしてプロシアニジンには、強い抗酸化作用が期待できるのです。

アレルギー反応が起こると、多くの活性酸素が発生し、さらに症状がひどくなっていきます。そこで抗酸化作用を持つりんごポリフェノールを摂取することで、花粉による炎症を緩和してくれると考えられています。

「ペクチン」が腸内環境を整える

りんごに含まれている「ペクチン」には、整腸作用があると言われています。ペクチンがビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌の餌となって、悪玉菌を退治してくれる働きをしてくれるからです。

花粉症の原因の1つに、乳酸菌などの善玉菌が少ないことがあると言われているため、善玉菌を増やすことは花粉症の症状改善に効果があると言われているのです。

なぜ腸内環境が整うと花粉症が改善されるの?

花粉症などに見られるアレルギー反応は、無害な物質を敵とみなしてしまう免疫システムの誤作動から起きてしまう現象です。その誤作動を引き起こす原因は、腸内環境の悪化による免疫力の低下と言われています。
免疫力を司る細胞は「免疫細胞」と言われていて、その7割は腸内で作られているのです。この免疫細胞が元気で働く為には腸に住み着いた細菌、「腸内細菌」が免疫細胞を鍛えてくれる必要があるのです。
その為、腸内環境を改善すると、免疫細胞が鍛えられて免疫システムの誤作動を防ぐ為、アレルギー反応を正常の反応に戻すことで症状改善が期待できるのです。

カルナ博士
なるほど!免疫力が誤作動を起こすことで花粉症になってしまうんじゃな!確かにこう聞くとりんごを食べれば改善される気もするが、それではいかんのかのう?
ひばり
そうだったら嬉しいんだけど、博士の頭みたいにそう単純じゃないのよ。その逆の説もあるの。今度はりんごが花粉症に逆効果とする説を確認してみましょう。

りんごが花粉症に良くないとされる理由

りんごを食べた後、こんな症状出てませんか?

花粉症に効くと思ってりんごを食べたのに、逆に辛い症状が出てきてしまった!という経験はありませんか?

りんごを食べてこんな症状が出たら注意!!

  • 唇や舌、喉の奥が痒くなった
  • 蕁麻疹が出た
  • 唇が腫れたりしびれた
  • お腹が痛くなった

 もしこれらの症状に心当たりがあったら、もしかするとあなたは口腔アレルギー(連鎖型果物アレルギー)かもしれません。気のせい!などと軽い気持ちでその食物を食べ続けてしまうと、ひどい症状になってしまうかもしれません。

実は「口腔アレルギー症候群」もしくは連鎖型果物アレルギーかも!

2015年にNHKの「ためしてガッテン」という番組で紹介されたので、聞き覚えがある人もいるかもしれません。りんごを食べて先ほどのチェックリストのような症状が出た人はもしかすると「口腔アレルギー症候群」かもしれません。「口腔アレルギー症候群」は正式名称で、「連鎖型果物アレルギー」や「ラテックスフルーツ症候群」とも呼ばれています。

実はこの口腔アレルギー症候群は、花粉症と深い関連があると言われています。花粉症とは、体内に入った花粉を異物だとみなし、体内の抗体が過剰に反応することにより不快症状が起こるものです。りんごにはその花粉と似た構造をしているたんぱく質が含まれています

その為、りんごを食べると花粉が入ってきたと抗体が間違えて反応をしてしまう為に先ほどのような症状が現れるようなのです。この反応のことを「交差反応」と言います。

この交差反応は、果物や生野菜などを食べて、食後5分〜15分以内に症状が起こることが多いようです。また、多くの症状は食後現れた後に、しばらくすると自然に治ることが多いようです。基本的にはアレルギーを起こすのはたんぱく質で、小腸に到着する前には壊れてしまう為、アレルギー反応は主に口の中だけで起こります

特にシラカバ花粉、ヨモギ花粉、プラタナス花粉などにアレルギーがある人はりんごを食べると口腔アレルギー症候群を発症しやすいと言われています。

口腔アレルギー症候群の侮れない症状

先ほどご紹介した症状の他にも、口腔アレルギー症候群の症状はあります。

  • 唇や舌、喉の奥が痒くなった
  • 蕁麻疹が出た
  • 唇が腫れたりしびれた
  • お腹が痛くなった

他にも・・・

  • 花粉症のような症状が出た
  • 吐き気がした
  • 喉が詰まるような感じがした
  • 下痢になった
  • 喘息発作を起こした
  • アナフィラキシーショックになった

このように、ひどい時には喘息発作アナフィラキシーショックを起こしてしまうこともあります。特に、風邪をひいて免疫力が落ちている時、消炎鎮痛薬を服用している時、寝不足が続いている時、疲れていたりストレスが強い時、女性なら生理の前後などはより症状が出やすい傾向にあるようです。

自律神経系が不安定だったり、免疫系のバランスが乱れている場合などに発症しやすいのではないかと考えられています。

他にも要チェックな花粉×果物・野菜の危険な組み合わせ

実は口腔アレルギー症候群の原因となる食べ物はりんごだけではありません。

アレルギーとなる花粉の種類注意が必要な食べ物
シラカバ花粉
  • りんご
  • もも
  • さくらんぼ
  • プラム
  • ナシ
  • アーモンド
  • ヘーゼルナッツ
  • 人参
  • セロリ
  • パセリ
  • フェンネル
  • コリアンダー
  • アニス
  • 大豆
  • ピーナッツ
  • マンゴー
ブタクサ花粉
  • メロン
  • ズッキーニ
  • きゅうり
  • キウイ
  • バナナ
  • スイカ
ヨモギ花粉
  • 人参
  • セロリ
  • ピーナッツ
  • りんご
  • パセリ
  • マンゴー
カモガヤ花粉
  • 小麦
  • ライ麦
  • とうもろこし
  • じゃがいも
スギ花粉
  • トマト
ヒノキ花粉
  • トマト
イネ花粉
  • トマト
  • スイカ
  • メロン
  • オレンジ
  • ピーナッツ
プラタナス花粉
  • りんご
  • ヘーゼルナッツ
  • ピーナッツ
  • ひよこ豆

このように、花粉症の原因となる花粉と交差反応がある食べ物は意外と多いことがわかりますね。また、口腔アレルギーの人は、これらの交差反応を持つ食べ物の中で、食べられないものが増えていくという理由から「連鎖型果物アレルギー」と呼ばれることもあるのだそうです。

対処法:食べない

もし口腔アレルギー症候群の可能性があると感じた場合には、出来るだけ原因と考えられる食物を食べないようにしましょう。

症状があるのに原因となる食物を食べ続けることだけはやめるようにしましょう。アレルギー反応がどんどん悪化して重症化してしまう可能性があります。

もしかしたら口腔アレルギーかなと感じた時には、アレルギー科アレルギー専門医のいる耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。

りんごの食べ方

丸かじり

口腔アレルギー症候群ではなくりんごを花粉症対策に食べてみようと思った方へ、食べ方のポイントをお伝えします。りんご​の食べ方で一番りんごポリフェノールやペクチンなどの効果を得るには、皮ごと食べる方法がおすすめです。りんご​ポリフェノールやペクチンなどは皮の部分に多く含まれていることがわかっています。

りんごは皮を剥いて食べる方法が一般的ですが、あえて皮のまま食べてみましょう。中でもおすすめなのが丸かじりです。丸かじりは花粉症以外にも色々な効果を得ることができます。

実はりんご​ポリフェノールには虫歯菌を付きにくくする効果もあります。丸かじりすることで、歯石除去や顎を強くする効果まで得られる食べ方なんです。

他にもりんごにはこんな効果が

  • 整腸作用
  • 抗酸化作用で廊下防止
  • 疲労回復
  • 肌荒れを防ぐ
  • 動脈効果予防
  • 高血圧の予防
  • 貧血予防

加熱すればアレルギーがあっても食べられる?

口腔アレルギーの症状がある場合、人によっては加熱すれば食べられる場合もあるようです。口腔アレルギー症候群の原因となるアレルゲンはたんぱく質です。

たんぱく質はは熱で分解されやすく、構造が変わるためです。体内に入ってきた際に異物と見なされず症状がでないのではと考えられています。

ただし、ももなど加熱してもアレルゲンとしての性質が失われにくい果物もあったり、りんご​であっても必ず症状が出ないと言い切れる訳ではないので、慎重に様子をみながら食べてみるようにしましょう。

ヨーグルトと一緒に食べる

花粉症に効くりんご​の食べ方としてもう一つおすすめしたいのが、ヨーグルトと一緒に食べる方法です。りんご​に含まれているペクチンは、乳酸菌の餌となるので善玉菌である乳酸菌とりんご​を一緒に摂ることで、より整腸作用を促して花粉症の症状を緩和する効果が高くなるようです。

ヨーグルトと一緒に食べる際に注意したいのが、お砂糖の入っていないヨーグルトと一緒に食べること。りんごだけで甘みが足りない人には、加糖タイプではないヨーグルトにりんご​とはちみつを入れて食べる方法が良いでしょう。というのも、砂糖は悪玉菌の餌となる場合があるからです。

砂糖は、果糖とブドウ糖が結合したショ糖となっていて、砂糖が体内に入った際分解するために大量の酵素が必要となります。酵素が足りず、消化されないまま腸内で止まってしまうと、消化不良となって腐敗し、腸内の悪玉菌を増やす原因となってしまうのです。

その点はちみつは、最初からブドウ糖と果糖に分かれているので、腸内環境に優しいのです。またアミラーゼやマルターゼという酵素も含まれていて、酵素が増えるほど消化活動が活発になって悪玉菌が増えるのを避けることができます。

ひばり
はちみつは、ブドウ糖と果糖に分かれているので、スムーズに消化吸収されるんですね!ただし、花粉症の季節になってから食べ始めても即効性はないので、最低でも1ヶ月前からは毎日食べる習慣をつけると体質改善が期待できるようですよ!
カルナ博士
なるほど!体質から変えていくことも大切じゃな!わしはワイルドなりんご​丸かじりに挑戦したいのぉ!
ひばり
博士、効果よりワイルドかどうかで選んでない?(笑)

気になる人は果物アレルギー検査をうけて確認

検査方法

りんご​の効果や、逆効果になるという理由はわかったけれど、自分はどちらかわからない!という人は一度検査を受けてみることをおすすめします。

お近くのアレルギー科やアレルギー専門医のいる耳鼻咽喉科を受診してみましょう。もし症状が少しでも出た状態で受診する場合には、いつ、どんな食べ物をどのくらい食べたのかや、どんな症状だったのか、飲んでいる薬はないか、家族にアレルギー持ちの人がいるかなどを医師に伝えましょう。

その上で検査は、血液検査皮膚テストなどが行われます。皮膚テストは、皮膚に小さな傷をつけ、そこに原液の濃度の薬液を浸透させて反応をみるプリックテストなどが行われます。

ただし、検査で陽性が認められれば確定診断となりますが、血液検査で陽性に必ずなるというわけではないようです。

果物アレルギーの治療方法

現時点ではまだ口腔アレルギー症候群を完治させるような治療法はないようです。先ほどご紹介したように、一番重要なのはアレルギーを起こす食べ物を摂取しないことです。

その上で、症状が出てしまった場合には、症状に応じた治療を行うことになります。蕁麻疹が出た場合には、抗ヒスタミン薬を使うようです。また、アレルギー症状と炎症を抑えるためには経口ステロイドが使われるようです。

気管支が狭く呼吸が苦しくなった際には気管支拡張、吸入薬を使って症状を抑えます。万が一アナフィラキシーショックなどの状態に陥った場合には、アドレナリン自己注射薬を使ったり、救急外来でステロイド薬の点滴治療を受ける必要がある場合もあるようです。

りんごNGなら「じゃばら」

もしあなたが口腔アレルギー症候群でりんご​が食べられない場合、りんご​に変わって「じゃばら」という果物が症状緩和に役立ってくれるかもしれません。

「じゃばら」とは、生産地域が限られているため実物を見たことがない人も多いかもしれません。最近、花粉症に効果があるとしてメディアなどでも取り上げられ始めている果実です。

「じゃばら」という名前は「邪気をはらう」ほどに酸っぱいとうことから名付けられたのだとか。柚子やすだち、レモンやライムなどと同じ仲間の柑橘系の果実です。

じゃばらには、フラボノイド成分の「ナリルチン」という成分が多く含まれています。ナリルチンは、他の柑橘類にも含まれていますが、すだちが16mg/個に対し、じゃばらは991mg/個群を抜いて多い含有量となっています。

花粉症の人の体内に花粉が入ることで、アレルギーの元となるヒスタミンやロイコトリエンが放出されるのですが、ナリルチンはこれらのアレルギーの元となる物質の放出を抑制してくれることが岐阜大学医学部の教授らによって証明されたのです。

名前の由来の通り酸味がきついため、生では食べずにすだちなどのように唐揚げに絞ったり、ジュースやジャムなどにして食べるといいようです。おすすめは、はちみつやりんご​ジュースと混ぜて食べる方法です。

りんごを活用できるかできないかはあなた次第

りんごが花粉症に効くかは、2つのパターンに分かれるようです。まずは、あなたが口腔アレルギー症候群ではないかどうかを調べてみましょう。もし口腔アレルギー症候群ではない場合、りんご​は花粉症に効果がある果物と言えそうです。

もし口腔アレルギー症候群がある場合には、じゃばらを摂取してみるのも良いかもしれません。いずれにしても、花粉症の季節の少し前から、そしてできれば習慣にして続けるとより効果を実感できそうです。

参照リンク

日本アレルギー学会(口腔アレルギー症候群)

食物アレルギー診療ガイドライン2012(表10-8)

梅田皮膚科

渋谷内科・呼吸器アレルギークリニック

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