【2017最新花粉の時期情報】ピークは春のスギだけじゃない!

【2017最新花粉の時期情報】ピークは春のスギだけじゃない!

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毎年地域によってピーク時期や傾向が違う花粉症の発生時期。「2017年の花粉の飛散時期はいつ頃?」「いつから対策したら間に合う?」そんな疑問を解消するために1年を通した地域別の花粉傾向と対策を徹底調査します。

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花粉症はいつ頃ひどくなる?

毎年季節の変わり目になると目の痒みや鼻のムズムズが気になる花粉症持ちの人にとって花粉が飛散する時期は外出もままならなくなります。花粉症の代表格スギ・ヒノキ花粉は有名ですが、実は1年を通して様々なアレルゲンとなる植物の花粉が飛んでいます。日本全国地域によっても傾向は異なります。季節ごと・地域ごとの傾向を知って症状が起こる前に対策して花粉症の季節を乗り切りたいですね。お住いの地域の今年の花粉傾向を一緒にチェックしていきましょう!

地域別花粉症のピーク時期

北海道

北海道の花粉飛散の大きな特徴は、本州と比べてスギが非常に少なく主に4月後半から5月にかけて飛散するシラカバ属を中心としたカバノキ科の飛散が多いことが挙げられます。6月から7月にかけてはイネ科、9月にはキク科ヨモギ属が多く飛散します。スギ・ヒノキ科・シラカバ属などの樹木花粉は毎年増減が激しいのでその年の傾向を知っておいたほうがいいでしょう。2016年の夏、北海道では前線・低気圧・台風の接近や上陸などの影響で降水量が記録的に多かったことから2017年のシラカバ花粉の飛散は例年に比べて非常に少なく前年比50%程となる見込みです。

博士
シラカバ花粉症の人は口腔の違和感や痒みが出ることが多いようじゃ。
シラカバはリンゴと共通抗原性があるから、リンゴを食べるのも避けたほうが無難じゃな。

東北

東北は南北に長く日本海側と太平洋側で気候条件が異なるため一概には言えませんが、例年花粉飛散時期はスギが3月~4月、カモガヤ等のイネ科は5月~6月、秋のヨモギ、ブタクサは8月~10月です。酪農地帯が多い東北では牧草として広まったカモガヤの花粉が多くスギ花粉症の次に患者数が多いが特徴です。2016年東北地方では過去10年平均値を上回るスギ・ヒノキ花粉飛散が観測されましたが、2017年は例年よりやや少なく例年比70%程となる見込みです。

博士
スギ花粉症が最も多いがカモガヤ花粉で悩む人も多いのが特徴じゃ。
秋にはブタクサと、東北では複数の花粉症で悩む人も多いようじゃな。

関東・甲信

関東・甲信エリアではスギ・ヒノキ花粉の飛散時期と同時期の1月後半~2月初旬からカバノキ科のハンノキが飛散するのが特徴です。4月から6月にはクヌギ、ケヤキ、カシの花粉が飛散し、カモガヤ、スズメノテッポウなどのイネ科の花粉が4月頃~10月中旬、キク科のブタクサ属、ヨモギ属、クワ科のカナムグラが8月中旬頃から飛散します。2017年は花粉の飛散数は例年よりやや少なく前年比70%になると予想されています。

博士
ハンノキのアレルギーを持つ人は口腔アレルギーにも注意が必要じゃ。

北陸

北陸では1月中旬から全国的にもこの地域で多い傾向にあるハンノキ花粉が飛散し始めます。その後2月中旬からスギ、3月中旬からヒノキが飛散し始め、4月からはイネ科の花粉、8月中旬からブタクサ、9月中旬からヨモギが飛散します。2017年はほぼ例年通りの飛散数になる見込みですが、前シーズンと比べると140%増加する予想となっています。

博士
全国的にもハンノキ花粉が多い地域だから年明け早々から注意が必要じゃ。

東海

東海地方では例年2月上旬からスギ、3月中旬からヒノキが飛散を始めます。スギ・ヒノキ科花粉の次に花粉症の原因となりやすいイネ科の花粉が春から晩秋にかけて長い期間飛散するので、注意が必要です。春から初夏にかけてはホソムギ、カモガヤ、スズメノテッポウ等が飛散し、続いて晩夏から晩秋にかけてはイネ、ススキ等の花粉が飛散します。2017年の花粉飛散数は例年に比べてもやや多く前年比240%となる見込みです。

博士
2016年に日照時間が多かったため、2017年はかなりの飛散になりそうじゃな。

近畿

近畿地方ではスギ・ヒノキのほか、イネ科花粉の飛散がかなり多いことが特徴です。ハルガヤ、カモガヤ、チモシーなどほとんどのイネ科が確認されています。これらの植物が4月から7月初旬まで飛散し、シーズンによってはスギ・ヒノキ以上に症状が悪化することもあります。ウメ・クリなどの栽培地が多いことからその周辺ではこれらの花粉症も見られます。2016年スギ・ヒノキ科花粉の飛散数が例年より少なかったこともあり、2017年は前年比290%とかなりの飛散数が見込まれますので注意が必要です。

博士
昨年日照時間が長く高温な天候が多かったから、今年はかなりの覚悟が必要のようじゃな。

中国・四国

中国・四国地方では2月上旬頃からスギ花粉の飛散が始まり、3月初旬にはヒノキ花粉の飛散がスタートします。この地域特有の花粉症原因植物としては、4月下旬から5月中旬に花粉が飛散するネズと小豆島近辺に多く5月から6月にかけて飛散するオリーブが挙げられます。オリーブは地中海では代表的な花粉症の原因で、日本ではこの地域特有です。2017年は中国地方で前年の1.7倍、四国地方では前年の2.6倍とかなり多い飛散数となることが予想されますので、早めの対策が必要です。

博士
この地域ではスギ・ヒノキ花粉の飛散と重なってネズの飛散も始まるから症状が悪化することも多いようじゃな。

九州

九州地方では2月初旬からスギ花粉の飛散が本格的にスタートしますが、1月に入ると既に花粉が観測されていることから早めに対処する必要があります。3月中頃からヒノキ花粉が飛散を始めますが、シーズンによってはスギよりも多い場合があります。4月に入るとブナ科、イチョウ科、カバノキ科の花粉が飛び始め、5月はマツ科、イネ科の花粉が飛散します。9月から10月にはイネ科、キク科、イラクサ科の花粉が飛散します。2017年は前年に気温がかなり高かったことから前年比270%の飛散数が見込まれます。

博士
イラクサ科のカラムシは長崎に特に多く自生しており、カラムシが原因の花粉症が最初に報告されたそうじゃ。

 季節別要注意植物の種類

春の場合

春先にピークを迎える代表的な花粉といえばスギ花粉です。早いところでは1月から確認されますが、2月頃から本格的に飛散し始め3月にはピークを迎えます。3月頃から飛散を始めるヒノキ、1月~6月に花粉を飛散するハンノキにも注意が必要です。ハンノキ花粉症の方はリンゴ・桃・メロンなどの食べ物を食べることで口腔アレルギー症候群が合併して起こる場合があります。北海道を中心に中部以北に多いシラカバ花粉は4月~6月にかけて飛散します。ブナ科の落葉広葉樹・コナラブナも全国的に分布しており、4月頃から飛散を始めます。全国的に分布するハルガヤカモガヤオオアワガエリなどイネ科の植物も5月頃から花粉が飛び始めます。どの植物も雑草化して身近なところに自生していることが多いので、注意が必要です。

夏の場合

スギ・ヒノキ花粉が4月、5月頃に終わりを迎えると、イネ科の植物の花粉が飛散を始めます。イネ科の植物の花粉症の場合、鼻・目の症状に加えて皮膚の痒みなど全身に症状が出やすいことが特徴です。道端などに雑草として自生していることが多いイネ科のカモガヤオオアワガエリなどは5月~8月に飛散するので夏の季節で最も注意が必要な植物です。全国的に分布しているキク科のヨモギは8月~10月に花粉が飛散されます。日本で最初に報告された花粉症原因植物のブタクサも9月頃から飛散します。クワ科のカナムグラも8月~10月に飛散します。どちらも道端や河川敷など身近に自生しているので、この時期に花粉症を発症する場合これらの植物が原因の可能性が高いでしょう。

秋の場合

秋には夏の終わりから花粉が飛散しているキク科のヨモギ・ブタクサやクワ科のカナムグラが10月頃まで飛散しています。イネ科のススキも9月~10月に花粉が飛散する秋の代表的な植物です。キク科のヨモギ・ブタクサ花粉症の場合、メロン・セロリ・ニンジンなどの食べ物を食べることで口腔アレルギー症候群を合併して発症することがあるので食べ物にも気を付けましょう。春の代表的な花粉症であるスギ・ヒノキ花粉症は花粉粒子が大きいので鼻粘膜に留まり鼻水やくしゃみなどの症状が現れやすいのですが、ブタクサの場合粒子が小さいため気管に入り喘息に似た症状がでる場合もあります。このような症状が出たら病院で花粉症か確認してみることをお勧めします。

冬の場合

12月は他の月に比べると飛んでいる花粉は比較的少ないほうですが、全くないわけではありません。12月にはピーク時期ほどではありませんが北海道を除く全国の地域でスギ花粉が飛んでいます。2月頃にはピークを迎えますので、スギ花粉の人は早めの対策をするようにしましょう。イネ科の花粉は東北・関東・九州地域では12月にも飛んでいることがあります。また関東地方は秋にピークを迎えるブタクサ花粉が12月にも飛んでいることがあります。1月には量は少ないものの全国的にハンノキの花粉が飛散を始めます。冬にこれらの花粉で症状が出ている人もいますが、比較的飛散量の少ない12月頃でも酷い症状が出る場合にはハウスダストなど他のアレルギーに反応している可能性も考えられるので、一度検査を受けてみるのもいいかもしれません。

花粉症対策を始めるならいつがベスト?

セルフケアを始める時期

医師による治療や市販薬など花粉症対策は色々ありますが、自分でもできる対策といえば花粉を近づけないためのマスクや眼鏡の着用です。スギ花粉症であれば2月にはピークを迎えますので、遅くとも1月中旬までには着用するようにしましょう。べにふうき茶や甜茶などのお茶に含まれるカテキンポリフェノールは続けて飲むことで抗アレルギー作用が高いと言われています。1年を通して飲むのがおすすめですが、少なくとも飛散のピーク期の1か月前ぐらいから飲むとアレルギー症状を軽減できるかもしれません。βカロチン、セレン、亜鉛などのミネラルは花粉が体内に入るのを防ぐ粘膜を強化する働きをしてくれます。これらのミネラルが入ったサプリメントを日頃から摂ることも花粉症対策としてお勧めです。

花粉症の初期治療を始める時期

花粉症の症状が出る前に薬を使った予防治療を行うことを初期治療と言います。初期治療を行っておくことで花粉症の症状を軽減したり、症状がでる期間を短くしたり、花粉症発症中に使う薬の量を軽減できたりといくつかのメリットが得られます。初期治療を始める時期としては、花粉が飛散を始める1~2週間前には病院へ行って薬を処方してもらうようにしましょう。また初期治療のお陰で花粉症の症状が軽く抑えられているとしてもシーズン中に薬をやめてしまうと逆に症状が酷くなる場合もあるので、最後まで続けることが大切です。

手術を受ける時期

病院で受けられる花粉症対策として代表的なものの一つにレーザー治療が挙げられます。鼻粘膜にレーザーを照射して粘膜を焼くことで花粉症の鼻水やくしゃみなどの症状を抑えるといった治療法で、人によってもバラつきはありますが鼻水・鼻づまりなどに60~80%効果があり、1~2年は効果が続くと言われています。レーザー治療の場合基本的に保険適用となり、日帰りで受けることができることから手軽にできる手術方法として人気です。レーザー治療を受ける時期としては、花粉が飛散する1~2か月前までには行うことが有効とされています。

免疫療法を始める時期

免疫療法とはアレルギーの原因となるものを徐々に体に与えて抵抗力をつけるという方法です。スギ花粉症対策の免疫療法としては舌下免疫療法が有名です。具体的には花粉症の原因となる花粉エキスを舌の下に少しずつ濃度を上げながら毎日1回投与します。舌下免疫療法は持続的にアレルゲンとなる花粉エキスを体に与え続けることでそれを体が異物と認識しなくなるまで行う必要があるので、一般的に2~5年の長期スパンで行うことで効果が現れます。またスギ花粉が飛散している時期にこの療法を行うと抗原の接種量が増え花粉症が悪化する可能性があるため、投与を停止する必要があります。その為スギ花粉が飛散しない6月から12月頃までの間に治療を開始します。

通年で症状がある場合の対策

検査で原因の植物を特定

一年を通して鼻・目の痒みなどの花粉症と思われる症状が続く場合には、何の植物の花粉が原因で症状が引き起こされているのか病院の皮膚テストや血液検査でアレルゲンを特定しておくことをお勧めします。アレルゲンとなる花粉は約50~60種類あると言われているので、原因を特定することで効果的な対策や治療を行うことができます。通年症状が出ている場合、金属・動物・ダニ・食べ物など花粉以外のものに反応している可能性もあります。一度自分のアレルギーを確認してみてはいかがでしょう。参考までに以下に血液検査で特定できるアレルゲンとなる植物をまとめました。

植物の分類植物の名称
樹木スギ、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、マツ、カエデ、ブナ、ビャクシン、コナラ、ニレ、オリーブ、クルミ、ヤナギ、アカシア、クワ
イネ科カモガヤ、オオアサガエリ、ハルガヤ、ギョウギシバ、ナガハグサ、ヒロハウシケグサ、ホソムギ、アシ、コヌカグサ、セイバンモロコシ、コムギ、オオスズメテッポウ、スズメノヒエ
その他ブタクサ、ヨモギ、ブタクサモドキ、オオブタクサ、ニガヨモギ、フランスギク、タンポポ、ヘラオオバコ、シロザ、アキノキリンソウ、ヘメスイバ、イラクサ、カナムグラ

ハウスダストのアレルギーを疑う

上記の植物に対してアレルギー反応が見られない場合、一年中体に触れることが多いハウスダストが原因の可能性もあります。室内のダニやホコリなどが原因で起こるアレルギーで、くしゃみや鼻水といった症状が起こります。人やペットの毛などを餌にして繁殖するダニはハウスダストによるアレルギーを起こす原因となります。花粉の季節ではないのに花粉症のような症状が出ている人は、ハウスダストアレルギーを疑う必要があります。ハウスダストアレルギーも病院の検査で確認することができるので、利用してみてはいかがでしょう。ハウスダストが原因とわかったら、できるだけこまめに掃除をしたり高温多湿を好むダニが住みやすい環境を作らないように気を付けましょう。

ピークの時期が来る前から花粉症予防

全国の花粉症の時期や傾向、花粉症対策までお話してきましたが、いかがでしたか?日本人の4人に1人は花粉症と言われている時代です。花粉症に対抗するための治療法やグッズなども年々充実してきていますね。食生活を見直す、マスクや眼鏡の着用を心掛けるといった自分でできる花粉症対策を花粉飛散のピーク時期よりも前に行うことで症状を軽減することが可能です。今回取り上げた花粉対策を上手に生活に取り入れて、快適に花粉のシーズンを過ごせるといいですね!

参照リンク

日本新薬|花粉症原因植物の解説

日本気象協会 tenki.jp|2017年春の花粉飛散予測(第4報)

環境省|花粉症環境保健マニュアル-2014年1月改訂版-

厚生労働省|的確な花粉症の治療のために

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