花粉症の最新治療が話題に!気になる効果や副作用を調査してみた

花粉症の最新治療が話題に!気になる効果や副作用を調査してみた

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花粉症の最新治療「舌下免疫療法」が話題になっています。2014年から保険適用の対象となったこともあり、ぐんと注目されていますが、リスクはあるのでしょうか?舌の裏にポトッとエキスをたらすだけという花粉症治療の最前線を徹底調査しました。

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花粉症の最新治療は効果アリ?ナシ?

今まで花粉症の病院での治療は注射が一般的でした。しかしテレビなどで「舌下免疫治療」という、舌の下に薬を吹きかける最新の治療法が紹介されています。「え?舌に液をたらすだけで花粉症が治るの?」と疑問に感じるかもしれませんが、​花粉症に悩んでいるけど注射は嫌というタイプの人には特に、自宅で続けられるというこの方法は見逃せません。

4人に1人が花粉症と言われている時代。今回は、今までになかった最新の花粉症対策法について調査しました。そして口コミからその効果も検証。「その他の病院での花粉症の治療法」や「2017年の花粉飛来予想」「家で今すぐできる対策」も必見ですよ。

カルナ博士
花粉症はわしの近くにもおるおる。くしゃみだけでなく、鼻が詰まって夜も寝られなくて困っておるんじゃ。わしも鼻が詰まってくしゃみが止まらん、ついに花粉症になったのかのう?
ひばり
あれ?博士って、今かぜひいてなかった?博士の場合は単なるかぜかもしれないけど、突然花粉症になるって人も多いんですよね。今回は、そんな花粉症に悩むみなさんにうれしい最新の治療法を、詳しく紹介します。本当に簡単なんですよ♪

注目の舌下免疫治療とは

では、話題の舌下免疫治療とは何なのか、基本情報を見ていきましょう。

完治を目指す新しい方法

花粉症は花粉をアレルギー物質と判断することで、体からそのアレルギー物質を排除しようとして起こる症状だそうです。鼻に入ってくるものは鼻水やくしゃみで追い出そうとし、目から入ってくるものは涙で、どうにか押し流そうとするのです。そのため、

  • ​くしゃみ
  • 目のかゆみ
  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • 充血

などの私たちにとって辛い症状が起こります。

あごの下のリンパ節は花粉症を起こすアレルギー反応と密接な関係があるそうです。そのあごの下に届きやすいように舌下に、アレルギー物質(スギ花粉のエキス)を投与することで、免疫力を高める方法が舌下免疫治療法です。アレルギーを徹底的に排除するのではなく、わざと与えることで免疫をつけるという最前線のアプローチ方法です。

定期的にアレルギー物質を与えながらじっくりと治療する方法なので、時間はかかりますが、完治を目指す新しい方法として注目を集めています。花粉症以外には​ダニによる慢性鼻炎の治療にも使われています。今のところ日本ではスギ花粉のアレルギーのみが対象ですが、今後他の花粉への応用も期待されています。

毎日自宅で治療ができる

舌下免疫治療の最大の魅力は、毎日自宅で治療ができることです。初めの1回は病院での治療になりますが、その後は自宅で毎日舌下にエキスをたらすだけなので、家で続けやすいのが特徴です。

経過を観察するために1ヵ月に1回の通院を勧められることがほとんどですが、それでも自宅で治療ができるという点は、多くの人に喜ばれています。

治療方法は、舌下にエキスをたらしたら2分間ほどそのまま口に含み、その後飲み込みます。徐々に液の量を増やしていきながら2週間で最大量になります。じっくりと免疫をつけていくので、最低でも1.5年の治療が必要だと言われています。

ただ、花粉のガンガン飛んでいる時期に行っても効果はありません。起きてしまった症状の緩和というよりも、予防的な方法なので、始める時期はスギ花粉が飛ばない9~10月頃が良いのではないかと言われています。

副作用のリスクが少ない

たらす花粉エキスは「シダトレン」という名前の薬で、スギ花粉から摘出したもの。皮下注射よりもアナフィラキシーショックなどの副作用が少ない可能性があると発表されているそうです。新しい治療を始めるにはリスクが気になるところですが、比較的副作用のリスクが少なく安全な方法と考えられています。

海外でも副作用で重いものが出たという報告は極めてまれだということです。痛みもないので痛みに弱い人にも向いている治療法と言えます。ただ、自宅で行うので使い方や容量はきっちりと守る必要があります。

従来の皮下注射だと、病院での投与後の観察時間が30分設けられているため、通院に時間がかかるというのがデメリットでした。しかし​舌下免疫治療は副作用が少ないため、初めの1回は病院で滴下を行いますが、次からは自宅での治療となり、投与後の観察は必要ありません。

子供も受けられる

注射などの皮下免疫治療と比べて、舌下免疫治療の場合は12才以上なら子供でも受けられることもメリットの1つです。子供が舌下免疫治療を受けられることで、

  • ​注射しなくていいので、痛くない
  • 通院が少ないので、学校を休まなくていい
  • 症状が軽くなり、勉強や遊びに集中できる
  • 副作用の心配が少ない

など多くのメリットがあります。「子供が花粉症がひどいのだけど、極端な注射嫌い」という場合などは非常に有効な方法ですね。海外では5歳から受けられるところもあるので、今後日本でも治療の実績が増えれば幼いお子さんたちも受けられるようになるかもしれません。

費用や通院の期間は?

さて、気になる費用や通院頻度ですが、1ヵ月に1回の通院で、月に約3,000円程度かかるそうです。これを最低でも1.5年、通常2年~5年の通院で時間をかけて治療していくと効果的だと言われています。

花粉症の治療のためとはいえ、月に3,000円だと続けていくのには少し勇気がいるような気がします。

2014年から保険適用に

2014年からは保険が適用になったので、3割負担だと月に1,000円程度、1日にすると10円で治療が受けられることになります。​月に1,000円程度なら庶民でも無理なく続けられそうですね。

舌下免疫治療は効果が出るまで時間がかかる方法です。また、花粉症は遺伝ではないといわれていますが、家族全員の悩みの種という家庭も多いはずです。保険が効かないと家計に負担がかかり、途中で治療を諦めなくてはならなくなることもあるでしょう。

しかし2014年からは保険が適用されたので、効果を確実に実感するまでは費用の面でも安心して続けられそうです。

治療薬ってどんな味がするの?

舌下に直接たらすということで、味が気になる人も多いと思います。味は、グリセリンの甘みと生理食塩水の塩気で

ほんのり甘くしょっぱい

ようです。まずいという口コミはないので安心です。


薬はいつ服用するの?

1日1回、どのタイミングで服用してもOKです。ただ、激しい運動や入浴の2時間前後は控える必要があるので、その時間は避けた方が良いでしょう。また、万が一強い副作用が出る場合もすぐに病院に行けるように、病院の開いている時間の服用が良いでしょう。

舌下免疫治療はどこで受けられるの?

講習を受けた医師のいる病院で治療が受けられます。お近くの耳鼻咽頭科や小児科にあらかじめ確認しておきましょう。また、シダトレンを発売している製薬会社の公式サイトなどで、処方できる病院を検索することができるので、チェックしてみるのも良いでしょう。

妊婦でもできる?

妊娠中にどのような影響が出るのかまだはっきりとは分かっていないため、妊婦への治療は勧めていない病院がほとんどです。


舌下免疫治療のメリット

  • 家で簡単に続けられる
  • 通院頻度が少ない
  • 2014年から保険適用に
  • 子供でも受けられる
  • 痛みがない
  • 副作用が少ない
ひばり
これだけ多くのメリットがあるのなら、挑戦してみたくなりますね!注射より心構えもいらないし手軽なので、気になった方は受診前に舌下免疫治療を行っているか確認してみましょう。

効果はある?舌下免疫治療を受けた人たちのホンネ

舌下免疫治療は良いところばかりのようですが、一番重要なのは「効果があるの?」ということです。実際に体験した人達の本音を口コミからのぞいてみましょう。

効果アリ!の口コミ

 まず、「効果があった」という良い口コミを見てみましょう。

​口コミから、​かなり多くの人が絶大な効果を実感しているようです。

  • ​根気がいるけど効果あり
  • 簡単に症状が出なくなった

効き方はもちろん、治療の方法に対する感じ方にも個人差があるようで、「毎月の通院を面倒と感じる人」もいれば、「毎日する作業が簡単だと感じる人」もいるよう。どちらにしても抜群の効果を感じている方が多いようです。2ヵ月で効果を感じるとはすごいですね。

効果ナシ…の口コミ

これだけ多く良い口コミがある中、効果がいまいちと感じる人もちらほらいました。続いて、「効果なし」という悪い口コミを見ていきましょう。

効果をあまり感じられない」という口コミもありました。​まとめると、全体的に

  • ​去年は効いていたのに今年はダメ

という意見が多いようです。その年によって花粉の飛散量が違うので、飛散量が多すぎるときには対応できないのかもしれませんね。

それでもこれまでで全く効かないという意見は少なく、「効いていたのに今回は効かない」とか、「症状は軽くなったもののまだ完全に症状が出ないわけではない」というような完全に否定するわけではない口コミが多かったのが印象的でした。

約80%の人が改善したという調査結果も

全体的に、症状が改善したという口コミの方が圧倒的に多く見られました。アレルギー物質を取り入れることで免疫をつける方法は、高い効果があることが分かっています。​厚生労働省の平成22年度の資料では、皮下注射で約80%の人が改善したというデータがあります。

その後2015年には、「舌下免疫治療」を受けた人のアンケートで、ほぼ8割の人が例年と比較して症状の改善を実感していると回答したという調査結果を、厚生労働省研究班がまとめたそうです。12歳以上なら誰でも受けられる画期的な予防方法なので、これからの花粉症対策として取り入れてみるのも良いですね。

他にも病院で受けられる治療法はコチラ

続いて、病院で受けられるその他の治療法もおさえておきましょう。他の治療法も知っておくことで、舌下免疫治療とどう違うのか分かるので、どの治療法が自分に合っているか考える参考にしてみてくださいね。

レーザーによる治療

​平均費用:1万円前後(保険適用後)

通院期間:1日

レーザー治療は鼻の粘膜にレーザーを当て、アレルギー反応をおさえる方法です。炭酸ガスレーザー、高周波ラジオ波、半導体ダイオードレーザーなど数種類の中から適したものを医師が選び、治療します。日帰りで治療でき、保険が適用できるところがメリットです。

しかし、レーザー治療はメリットよりデメリットの方が気になる治療法で、痛みがある、出血の可能性があるなどがデメリットとして挙げられます。また、3~4年程度しか効果が持続しないので、何度もレーザーを当てる治療を行うことになり、その安全性については証明されていないこともデメリットの1つです。​​

<メリット>

  • ​日帰り治療ができる
  • 保険が適用される
  • くしゃみも改善される

<デメリット>

  • ​副作用がある
  • 痛みがある
  • 効果が3~4年しか持たない
  • 何度も治療する安全性がうやむや
  • 鼻の症状しか改善できない
  • 手術しなくてはならない

注射による治療

​平均費用:約600~1,000円/1回(保険適用後)

通院期間​:約2~3​年

舌下免疫治療が広まる前は、多くの医院で当たり前のように行われていた一般的な治療法で、保険が適用されます。治療薬は、舌下免疫治療と同じようにスギ花粉から抽出した成分を使い、徐々にアレルギー物質に対する抗体をつけていきます。

週に2回から月に1回程度まで減らしていきますが、始めの1年間は週に2回の治療が必要になります。かなり頻繁に通院しなくてはならないことがデメリットです。他にも痛みがあり、アナフィラキシーショックなどの副作用が心配材料です。

<メリット>​

  • ​費用が安い
  • 効果を感じやすい
  • 鼻や目などの不快な症状を改善

<デメリット>​

  • ​頻繁な通院が必要
  • 重い副作用の心配

点鼻薬、点眼薬による治療 

​平均費用:約1,000~1,500円/1ヵ月(保険適用後)​

通院期間​:約2~3回/1年

最もよく行われる治療法が点鼻薬、点眼薬を使ったもので、比較的症状の軽い人に処方されることが多いようです。目のかゆみや鼻水に効く治療薬として、抗ヒスタミン剤が使われます。

1ヵ月にかかる薬代は約1,000~1,500円​ですが、その他に初診料や検査料がかかります。​そのため1シーズンでトータル約1万円くらいかかることが多いでしょう。そう考えると点鼻薬や点眼薬でもかなりの痛手。舌下免疫治療の方が安い費用で済むこともあります。

<メリット>​

  • ​通院回数が少ない
  • 副作用が少ない
  • 手軽

<デメリット>​

  • ​費用がかかる
  • 効果が持続しにくい

飲み薬による治療

平均費用:約1,500~2,000円/1ヵ月​(保険適用後)​

通院期間​:約2~3回/1年

飲み薬による治療として、内服薬を処方されることもあります。しかし、アレグラアレジオンなど、もともと病院で処方されていた薬が現在はドラッグストアなどで手に入るのです。市販薬でも得られる効果はほぼ同等と考えて良いでしょう。

ただ、保険が効くことや、同じ成分でも安く買えるジェネリック医薬品の購入が可能なことを考えると、費用の面では病院での受診の方が安くおさえられるでしょう。通院の手間を惜しまないなら病院での受診​がおすすめです。

<メリット>​

  • ​通院回数が少ない
  • 副作用が少ない
  • 手軽

<デメリット>

  • ​市販薬でも間に合う 
  • 通院の手間がある

そもそも花粉症は治す事ができるのか?

花粉症に対するさまざまな治療法があることは分かりました。しかし、「そもそも花粉症って治るの?」という疑問がわいてきます。

100%完治するとは言い切れない

花粉症はアレルギー物質に対する反応なので、100%完治するとは言い切れません。治ったと感じても、​またいつその反応が起こるかは分からないので、再発する可能性がいつも潜んでいるのです。人間はいつ病気になるか分からないのと同じことです。

しかし、鼻づまりや目のかゆみが軽減されることで花粉症が治ったと感じている人もいます。適切に治療することでアレルギーを予防したり、出にくくなるようにすることはできるのです。

「治った!」と言う人もいる

そのような治療法や生活習慣を続けて、「治った」と感じている人の口コミをチェックしてみましょう。


腸内環境を整えたり、舌下免疫治療を行って治ったと感じる人が多くいました。多くの人が改善を実感し、花粉症が治ると聞くと、ますます治療へのモチベーションが上がりますね。

今年の花粉は?2017年後半の飛散予想一覧

スギやヒノキの花粉のピークは3月で終わったとはいえ、まだまだ花粉は飛び続けます。2017年後半の花粉飛散​予想を一覧表にしてまとめてみました。

​地方飛散​予想​前シーズン比
​北海道​少ない​50%
​東北​少ない​​50%​
​関東甲信​やや少ない70%​
​北陸​やや多い​140%​​
​東海​非常に多い​240%​​
​近畿​非常に多い​290%​​
​中国​多い​170%​​
​四国​​非常に多い​​260%​​
​九州​​非常に多い​​270%​​

ここで豆知識です。日本の花粉症の7割がスギ花粉によるものだと言われています。しかし北海道や沖縄にはスギがほぼないので、スギ花粉に悩む人は少ないそうです。しかし、北海道ではハンノキの花粉が飛ぶので油断はできません。

花粉の飛ぶ量は前年の気象状況に深く関係しているそうです。前年の夏に雨が少なく気温が高く日照時間が長い暑い日が続くと、スギやヒノキの花芽がよく育つので、次の年の花粉飛散量がぐんと上がるそうです。

2016年の夏は全体的に気温が高く、日照時間も長いところが多かったようです。そのため、2017年の花粉の飛散量も多くなると予想されています。

特に東海から九州にかけて、西日本では非常に多くの花粉が飛ぶことが予想されます。鼻水や目のかゆみが辛い人は、マスクの準備を忘れずに、今後も注意していきましょう。

カルナ博士
一般的に花粉のピークは春の3月頃だと思われておるんじゃが、ピークを過ぎてもどんどん花粉は飛んでいるんじゃ。スギやヒノキの花粉以外にもいろいろな種類の花粉が飛ぶから、1年中マスクなどで予防は必要なんじゃよ。

秋~冬にかけては対策が必要

花粉症は、秋から冬にかけて花粉が多く飛び始める前に​対策しておくことが、予防の鍵になります。花粉が目や鼻などの粘膜につかないことが大切なので、メガネやマスクが有効です。度の入っていないダテメガネでも目に入ってくる花粉の50%以上を防ぐ効果があるということなので、サングラスなどで予防することも良い方法です。

日頃からできる花粉症対策法

  • 花粉情報をチェック
  • 花粉が多いときは外出を控える
  • 多く飛ぶ時間は窓を閉める
  • 外出前にマスクやメガネを着用
  • 洗濯物は外でパッと払ってから取り込む
  • 帰宅時は洋服を払ってから家に入る
  • こまめに掃除機をかける

現在ではおしゃれなマスク花粉をカットするゴーグルなども販売されているので、それらのグッズを活用して花粉症対策をすると、楽しみながら不快な症状をやわらげることができるかもしれませんね。 

外ではしっかりとマスクやゴーグルの着用、そして家に入る前には花粉を中に入れないようにパッと払うことが大切です。それでも完全に家の中に入らないようにするのは無理なので、家に入った花粉は素早く掃除するなどで、除去しましょう。

花粉症は焦らずじっくり治していこう

花粉症は1日で治るものではありません。ただ、完治は難しいかもしれませんが、数年続けることで、治ったと言えるほど症状が改善する可能性は十分あります。焦らずにじっくりと治していくことが大切です。症状が改善されて、スッキリとした生活ができたらやはりうれしいですよね。

最新の治療法として注目を浴びている舌下免疫治療は、多くのメリットがあると感じます。なんといっても通院が少なく家で簡単にできるところが魅力。今はまだ始まったばかりですが、これからもっとたくさんの花粉症を治し、家庭での治療が主流になるかもしれませんね。「え?まだ注射しているの?」と聞かれる日がすぐそこに来ているのかもしれません。

参照リンク

千葉大学大学院医学研究院ーアレルギー性鼻炎に対する舌下免疫療法について

日本経済新聞ースギ花粉症の8割が改善 舌下免疫療法

厚生労働省ー的確な花粉症の治療のために(第2版

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