出っ歯の矯正を考えている人必見!治療方法や費用や期間までを徹底解説!

| 矯正
Share:

出っ歯はどうやって矯正する?費用や期間を徹底リサーチ

見た目も良くない出っ歯、矯正したいけれど費用が高いのでは?どんな矯正方法があるのか知りたいなど、気になることも多いでしょう。今回そんな悩みを解決するため、矯正方法や費用、治療が完了するまでの期間などを徹底調査。

  • 調査したサイト⇒56サイト
  • 出っ歯の主な矯正方法⇒7種類
  • 電話取材した歯医者⇒8医院

今回の調査で出っ歯の矯正方法は主に7種類あり、それぞれ特徴やメリット・デメリットがあることがわかりました。そんな矯正方法7種類に関する基礎情報や費用保険適用の有無、正しい歯医者選びのポイントまで徹底解説。

さらに出っ歯になる原因や矯正に関する気になる疑問もお話ししていきます。

出っ歯の矯正方法は?タイプ別のおすすめ!

出っ歯の矯正方法は主に7種類あります。それぞれの特徴やメリット・デメリット、大まかな費用や治療期間まで詳しく見ていきましょう。

※費用や治療期間はあくまでも平均です。病院や出っ歯の状態で多少前後することもあるので、参考までにとどめておいてください。別途診察料・初診料・検査料・処置料が大体数万円程度かかります。

安い矯正なら「ブラケット矯正」

安さを求めるならブラケット矯正がおすすめです。ブラケット矯正とは、一つ一つの歯にブラケットと呼ばれる器具を付け、その器具をワイヤーを通しゴムなどで固定します。そうすることで歯に少しづつ圧力を加えて矯正していく方法です。

比較的どんな歯の状態でも治療ができるうえ、細かな調節ができます。また他の矯正方法に比べて、値段が安いという点もブラケット矯正の特徴の一つです。ブラケット矯正は出っ歯の矯正の中では最もポピュラーな施術方法なので、比較的どこの歯医者でも行うことができます。

≪メリット≫

  • 様々なタイプの出っ歯に対応できる
  • 歯全体を矯正できる
  • 値段が安い
  • 1mm単位で歯の矯正ができる
  • 他の矯正方法に比べ実績があるため安全性も高い
  • 施術を受けられる歯医者が多い

≪デメリット≫

  • ブラケットやワイヤーが目立つ
  • 付け始めは痛みを感じることがある
  • 歯磨きがしにくく虫歯になることがある
  • 取り外しができない
  • 歯の状態によっては歯を抜くこともある

≪費用≫

60~100万円程度

≪治療期間≫

1年~3年程度

※治療期間は1ヶ月程度に1回通院し、ワイヤーなどを調節を行います

目立たないなら「リンガル矯正」

裏側(舌下)矯正とも呼ばれている矯正方法で、リンガルブラケットという装置を歯の裏側に付け、ワイヤーで矯正していく方法です。簡単に言うとブラケット矯正の裏側バージョンだと考えるとわかりやすいでしょう。

裏側に付けるので、目立たないというのがリンガル矯正の特徴です。またリンガル矯正もブラケット矯正と同じで、歯全体を矯正することができます。

ただしリンガル矯正で使うリンガルブラケットは特殊なため、取り扱っていない歯医者もあります。リンガル矯正を希望する場合は、事前に確認してから通院するとスムーズです。

≪メリット≫

  • 器具が見えないため目立ちにくい
  • 口の中を傷付けにくい
  • 通常のブラケット矯正より虫歯になりにくい
  • 前歯を後ろに動かしやすい

≪デメリット≫

  • 費用が高い
  • 通常のブラケット矯正より治療期間が長い
  • 舌があたる
  • 施術を取り扱っていない歯医者もある
  • 最初はしゃべりにくい
  • 最初は痛みを感じることがある

≪費用≫

110~150万円程度

≪治療期間≫

1年半~4年程度

※治療期間は1ヶ月程度に1回通院し、調節を行います

期間の短さなら「セルフライゲージョンブラケット矯正」

ブラケットの装置に予めワイヤーを固定する装置が付いていて、そこにワイヤーを固定する方法です。通常のブラケット矯正はゴムなどで止めるため、どうしても締め付けがきつくなります。

しかしセルフライゲーションブラケットは、ゴムなどを使わない分摩擦が少なく歯にかかる力も通常の1/10程度。痛みが少ないのも特徴の一つです。さらに効率よく歯を動かすことができるため、通常の2~5割程度治療期間を短縮できると言われています。

≪メリット≫

  • 痛みが少ない
  • 治療期間が短い
  • 抜歯なしでも矯正できる
  • 通常のブラケット矯正より通院回数が少ない

≪デメリット≫

  • 器具が大きいので目立つ
  • 費用が高い
  • 歯磨きがしにくく虫歯になりやすい
  • 施術を行っている歯医者が限られている

≪費用≫

80~100万円程度

≪治療期間≫

半年~2年半程度

※治療期間は6週間程度に1回通院する必要があります

外したい時あるなら「マウスピース矯正」

透明なマウスピースを使って矯正していく治療法。取り外しが自由にできるうえ、透明で目立ちにくいといった特徴があります。ただし最低でも1日20時間以上は装着しておかないと効果が出にくいため、つけ忘れなどには十分注意しましょう。

またマウスピースは、比較的症状が軽い出っ歯に向いている治療法になります。ただし最近では重度の出っ歯にも対応しているマウスピースも出てきています。

≪メリット≫

  • 透明で目立たない
  • 取り外しができるので衛生的
  • 虫歯治療なども併用して行える
  • 痛みや違和感がほとんどない
  • 金属アレルギーの人にも安心して使える

≪デメリット≫

  • 複雑な歯並びの人には不向き
  • 正しく使わないと効果が出にくい
  • 何度か作り直す必要がある

≪費用≫

1~2本程度の矯正:10万円程度

1年程度の一般的な矯正:60~80万円程度

症状が重い場合:100~120万円程度

≪治療期間≫

1年~2年程度

※症状が重い場合は、治療期間が長引く場合が多いです

治療期間中は定期的に通院し、必要に応じてマウスピースを作り直す必要があります。

歯の隙間があるなら「セラミック矯正」

セラミック製の人工歯を歯に被せたり、表面に貼り付けることで見た目を良くする治療法です。自分の歯に被せたりするため、特に歯と歯の間に隙間がある人におすすめの治療法になります。

他の矯正方法とは違い、歯を動かして矯正するわけではないため、短期間で見た目を良くすることが可能です。ただしセラミックを被せるために健康な歯を削ったり、場合によっては神経を抜くこともあるため、医師と相談のうえ治療を行いましょう。

≪メリット

  • 短い期間で矯正できる
  • セラミックを被せるため見た目もきれいになる
  • 周りにばれずに矯正できる

≪デメリット≫

  • 歯を削ったり神経を抜くことがある
  • セラミックが壊れた時修理が必要
  • 矯正後定期検診を受ける必要がある

≪費用≫

1本に付き7~15万円程度

≪治療期間≫

1ヶ月~3ヶ月程度

※ただし治療後もセラミックが劣化していないか、虫歯になっていないかなどをチェックするため定期検診を受ける必要があります。

隙間と歯並びなら「ハイブリッド矯正」

「マウスピースとセラミック」などといった具合に、2つの施術を組み合わせて行う治療法のことを言います。それぞれ特徴の違う2つの治療法を組み合わせることで、より理想通りの歯並びを手に入れられるといった点が特徴です。

≪メリット≫

  • より理想に近い歯並びを手に入れることができる
  • 治療期間を短くできる場合がある

≪デメリット≫

  • 両方の施術の治療費がかかる

≪費用≫

組み合わせる施術によって金額にかなりの差がありますが、安いものでも数十万円程度はかかると考えた方が良いでしょう。

≪治療期間≫

こちらも治療するないようによって差がありますが、大体半年~2年程度の場合が多いです。

奥歯が動いてしまうなら「インプラント矯正」

一般的なブラケット矯正は、奥歯を支えにしてワイヤーで引っ張ることで矯正を行っています。ただ奥歯が弱く動いてしまう人は、支えきれずブラケット矯正の効果を十分に得ることができませんでした。

そこで誕生したのがインプラント矯正です。インプラント矯正は顎の骨にインプラントを埋め込み、埋め込んだインプラントを支えに歯を矯正していきます。

装置も必要最低限で済むうえ、治療期間も短くなるのが特徴です。ただし顎の骨にインプラントを埋め込む手術を行うため、リスクを極力回避するためにも病院選びは慎重に行う必要があります。

≪メリット≫

  • 複数の歯の矯正を行える
  • 装置が小さいので衛生的(歯磨きがしやすい)
  • 治療期間が通常のブラケットの約半分で済む
  • 抜歯をしなくても良い場合が多い

≪デメリット≫

  • インプラントを埋め込む手術を受けなければいけない
  • 費用が高くなる
  • 限られた歯科医院又は病院でしか受けられない

≪費用≫

インプラント1本に付き2~5万円程度

≪治療期間≫

半年~1年程度

※インプラント埋込手術時間は、30分~1時間程度。治療完了後は、インプラントとその他の装置の取り外しも行います。

部分矯正と全体矯正はどう違う?

出っ歯を矯正する場合、部分矯正と全体矯正があります。それぞれどんな特徴があるのか、詳しく見ていきましょう。

出っ歯だけなら「部分矯正」

部分矯正は気になる部分の歯のみ矯正する方法で、軽度の出っ歯であれば部分矯正で問題ありません。必要な部分だけブラケットなどを付けるだけで済むため、違和感や痛みなどが少ないです。

また治療期間も短く費用も15~80万円程度(ブラケット治療の場合)と安く済むのも部分矯正の魅力の一つ。ただ一部の歯のみ矯正するため、咬み合わせなどが治すことができません。

歯の状態と考慮し、医師が部分矯正で問題ないと言われたときのみ施術を受けると良いでしょう。

複合的な出っ歯なら「全体矯正」

「歯全体がガタガタになっている」「咬み合わせが悪い」など、ただ前歯が出ているだけでなく歯全体を改善する必要がある場合は全体矯正での治療法です。

歯全体に器具を付け矯正を行って行くため、部分矯正に比べると治療期間も長く費用も高くなります。歯全体を矯正する分咬み合わせや歯並びのバランスなども改善できるため、自分の理想に近い歯を手に入れることができるのが魅力です。

矯正したい場合はどの歯科に行く?

出っ歯の矯正を使用と考えた時、どこへ行くのが一番良いのか迷ってしまう人も多いでしょう。

先ずは「矯正専門歯科」に行ってみよう

矯正専門歯科は、原則大学病院で5年間矯正治療の研修を受けた医師が行っています。そのため矯正に関する知識も豊富で、様々な視点から適切なアドバイスや治療法を提案してくれます。

また矯正歯科専門で行っているため、設備も豊富で幅広い治療が行るのも魅力の一つ。矯正専門歯科は常に矯正専門医が常駐しているため、予約が取りやすいといった特徴もあります。

矯正専門歯科の場合、患者すべてが矯正を行うために来ています。矯正治療は高額なため、一度家に帰って治療を受けるかどうか考える人も多いです。そのため本当に治療を受けるのか、どんな治療にするのかじっくり検討することができます。

ただし虫歯などがあった場合、矯正専門歯科では受けられないことも多く、他の歯医者を受診する必要があるのがデメリットと言えるでしょう。

「一般歯科」の方が安いこともある

一般歯科でも矯正歯科の治療を受けることができます。一般歯科の場合、矯正専門歯科の様な豊富な設備や経験がない分、施術が限られてしまうことも多いです。

ただ矯正治療でも一般的なブラケット矯正などの場合、矯正専門歯科に比べて安いこともあります。また様々な治療を行っている一般歯科の場合、万が一虫歯が見つかったときスムーズに対応してくれるのも魅力の一つです。

一般歯科の場合、外部から専門医を呼んで治療を行っていることもあります。その場合、診察日が決まっていることも多いためその点もネックと言えるでしょう。

難しい矯正は「大学病院」を紹介されることもある

口蓋裂や顎変形症など歯や顎関節などに問題がある場合や通常の歯科医院では治療が難しいときなどは、大学病院を紹介されることもあります。大学病院では他の科と連携して治療を行うことができる分、通常の歯科医院では対応できない症例でも対応することができるのです。

そのため歯科医院で治療を断られた人も、一度大学病院を受診してみると治療を受けられることも多いです。ただ他の科も多数ある大学病院は待ち時間が長くなったり、診察時間が限られているため予約が取りにくいこともあります。

また費用が一般の歯科医院に比べて高額になることも多いという点もデメリットと言えるでしょう。

矯正したい時の歯科の選び方

せっかく高いお金を出して矯正するのであれば、満足のいく結果を得たいですよね。どんな歯科医院を選べば良いのでしょうか。

やりたい矯正方法を行っている歯科を選ぶ

歯科医院を選ぶとき、自分のやりたい矯正方法を行っているかどうかが重要なポイントです。どんなに評判が良くて技術が高い歯科医院であっても、やりたい矯正方法を行っていなければ意味がありません。

特にブラケット矯正以外は施術を行っていない歯科医院もあるため、事前に確認するようにしましょう。

日本矯正歯科学会の認定医がいる歯科を選ぶ

日本矯正歯科学会は、矯正治療の中で日本で一番権威のある学会です。この学会から認定されている医師がいる歯科医院を選ぶのもポイントの一つ。認定医になるためには、大学病院で5年間研修をおこなった後、厳しい試験に合格する必要があります。

そのため認定医は矯正治療に関する知識や技術の高さの証明にもなるのです。認定医がどこの歯科医院にいるかどうかは、日本矯正歯科学会のホームページで確認することができます。一度チェックしてみると良いでしょう。

カウンセリングや説明が丁寧な歯科を選ぶ

歯科医院を選ぶとき、カウンセリングを丁寧におこなってくれるかどうかも重要なポイントです。患者である私たちは矯正治療に関して知識を持っていないことも多いため、医師の言葉を鵜呑みにしてしまう人も多くいます。

そんな中良い部分のみ話されてしまうと、ついついその言葉を信じてしまいがちです。しかしどんな治療にもそうですが、デメリットというものが必ず存在します。

そういった矯正治療のデメリットやリスク、細かな費用面までしっかり説明してくれる歯科医院を選ぶことも大切です。

支払い方法は?保険適用できる?

矯正治療を受ける場合、やはり気になるのはお金のことではないでしょうか。支払い方法や保険が適用できるのかどうか、医療費控除の事までお金に関する疑問を解消していきましょう。

総額制と別払い制

矯正治療を行う場合、主に総額制別払い制の2パターンで支払うことになります。

≪総額制≫

矯正にかかる全ての費用をまとめて支払うといった方法です。総額制はあらかじめ調整料が含まれているため、たとえ矯正期間が長引いてしまっても追加料金が一切発生しません。

またいくら払えば良いのか明確でわかりやすいのも魅力の一つです。デメリットとしては治療が思ったよりもスムーズに終わった場合、割高になるリスクがあるという点があげられます。

≪別払い制≫

ワイヤーなどの緩みを調整したら、その都度調整料などが発生するという支払い方法になります。毎回費用を支払うため、必要な費用のみを支払えば良いのがメリットです。

デメリットは毎回費用を支払うため、トータルいくら支払えば良いのか、予測が付きにくいといった点があげられます。矯正歯科の場合、こちらの別払い制を採用している所が多いです。

基本的に自費診療

歯の矯正を行う場合、どの治療方法を選んでも基本的には全額自己負担になります。ただし国が定める条件を満たした場合のみ、保険を使うことができます。

具体的に言うと、先天性異常のうちの23疾患顎変形症などです。保険を受ける場合、国が定める医療機関で治療を受ける必要があります。また自己負担額の上限などもありますので、一度自分が住んでいる市町村に確認してみると良いでしょう。

医療費控除対象で戻ってくる可能性もある

自費診療だから医療費控除の対象ならないと思っている人も多いのではないでしょうか。実は美容目的以外の矯正治療は医療費控除の対象になることも多いのです。

例えば成長途中の子供の歯並びの矯正、大人でも咬み合わせが悪いなどといった理由で矯正する場合などは控除の対象になります。また病院を通院するために使う交通費などの通院費も控除の対象です。

ただ交通費は公共の期間を利用した場合のみ受けられます。自家用車のガソリン代などは控除対象外なので注意してください。子供の通院で大人が付き添う場合の交通費も控除対象になるため、覚えておいてください。

しかし、医療費控除対象に当たるかどうか自分で判断するのは難しいです。場合によっては診断書が必要なこともあるため、治療前にあらかじめ確認しておくと良いでしょう。

出っ歯になる原因はあるの?


そもそもなぜ出っ歯になるのでしょうか。その原因を探っていきましょう。

親からの遺伝

両親や兄弟が 出っ歯の場合、遺伝の可能性があります。なぜなら骨格は遺伝するため、出っ歯も遺伝する可能性があると言われているのです。中でも顔全体を見た時、上下どちらかの顎の骨の位置がいたりずれている場合があります。

顎の骨の位置は遺伝からくるもので、この位置のずれが原因で出っ歯になっている可能性があるのです。ただ出っ歯の遺伝の可能性はきわめて低いと言われているため、遺伝と決めつけずに他の原因も一度考えてみましょう。

子供の頃の指しゃぶり

赤ちゃんや小さな子供が指しゃぶりをしているところを見かけることもあるでしょう。実はこの指しゃぶりも出っ歯の原因の一つ。指をしゃぶる時、親指で前歯を押し出してしまうからです。

力自体はそれほど強くありませんが、長期間続けることで徐々に歯が前に出ていき出っ歯になってしまいます。他にも爪を噛む・下唇を前歯で噛む・舌で前歯を押すなどの行為を行っている人も出っ歯になりやすいです。

肘をついて顎をのせるクセ

肘をついて顎を乗せる癖も出っ歯になる可能性があります。肘を顎に乗せると、どうしてもどちらかの顎に負担が掛かってしまいます。人間はどちらか一方に傾くことも多いため、毎回片方の顎だけに負担が掛かってしまうことから顎が歪んでしまうのです。

顎が歪むことで咬み合わせが悪くなり、出っ歯になることがあります。またいつも横向き(同じ方向を向く)で寝ている場合は、顎の歪みに繋がるため出っ歯になりやすいです。

出っ歯をそのままにしておくとどうなる?

放っておいたところで特に問題ないだろうと考えている人もいるかもしれません。しかし出っ歯を放っておくと、様々なトラブルを引き起こすこともあるのです。どういったトラブルを引き起こすのか、詳しく見ていきましょう。

口臭や歯周病や虫歯になりやすい

歯が前に出てしまうことからどうしても口が少し開いてしまっている状態になります。口が閉じにくくなると、口の中が乾燥しやすくなることから、口の中の唾液の量も減ってしまうのです。

唾液には口の中の雑菌を洗い流したりするなど、常に清潔に保つなど大切な役割を担っています。そんな唾液が減ることで口の中が不衛生になりやすくなることから、口臭・虫歯・歯周病などを引き起こしやすくなってしまうのです。

噛み合わせが悪いので胃腸に負担

前歯が出ていると、咬み合わせも悪くなうえ口が閉じにくくなるため、食べ物を食べた時前歯でうまく噛み切れなくなることも多いです。そうなるとどうしても奥歯だけで食べ物を噛むため、十分かみ砕くことができなくなってしまいます。

かみ砕きが不十分なまま胃腸に運ばれると、消化に時間がかかるため胃腸に負担が掛かってしまうのです。長期間胃腸に負担が掛かった状態が続くと、胃腸の病気を引き起こすといったリスクもあります。

見た目が悪い

出っ歯のデメリットの中で、一番最初に思い浮かべるのが見た目の問題ではないでしょうか。歯が出ていると口も開きやすくなり、見た目も良くありません。

また出っ歯は放っておくことで、最初は軽度であっても段々悪化していくことも少なくありません。悪化すればその分見た目もどんどん悪くなってしまうのです。

歯ぎしりや顎関節症になりやすい

出っ歯になるとどうしても奥歯で物を食べるため、奥歯に負担が掛かります。奥歯に負担が掛かるということは、顎の筋肉にも負担が掛かるということです。

顎に負担をかけ続けていると、口が大きく開けられなかったり顎を動かすと痛みなどが生じる顎関節症を引き起こすリスクが上がります。また咬み合わせが悪いことから、歯ぎしりも引き起こしやすくなると言われています。

出っ歯を自力で直すことはできる?

歯科医院での矯正は高いし、自力で治したいと考える人も中にはいるでしょう。自力で治すことは可能なのでしょうか。

矯正用マウスピースもある

自力で治す方法の一つに、矯正用マウスピースがあります。矯正用マウスピースは、歯科医院などでも矯正として用いられるマウスピース矯正と同じように、歯に装着して矯正を治していくものです。

大手通販サイトなどで3,000円前後で売られているため、かなりお手ごろに矯正できます。ただし一人一人のサイズに合わせて作られているものではないため、思うような効果が得られない場合もあります。

また軽度の出っ歯の人向けなので、咬み合わせ自体が悪い人や重度の出っ歯の人には不向きです。

おすすめはやはり歯科医院に通院

矯正用マウスピースなどを使いある程度治る場合もあります。しかし人によって症状も違いますし、顎や口のサイズなども違います。そんな中自力で矯正を行うと、他の歯にダメージを与えてしまうこともあるのです。

また自力で矯正することで、かえって悪化してしまうことも珍しくありません。やはりプロである歯科医院に通院し、適切な矯正を行うことをおすすめします。

出っ歯の矯正に関するQ&A

出っ歯の矯正に関する悩みを抱えている人も多いでしょう。ここではそんな悩みを解決していきます。

子供の矯正をしたい場合はどんな歯科を選ぶ?

基本的には大人と同じです。ただし歯医者に行くのを嫌がることがあります。キッズルームがあったり、DVDを準備してくれるなど、子供が施術を受けやすい医院を選ぶのもポイント。

矯正で抜歯をしなくてはいけない?

状態によっては抜歯する場合もあります。近年は抜歯をしない施術も増えてきているため、どうしても抜くのが嫌な場合は相談すると良いでしょう。

出っ歯を矯正後に元に戻ることはない?

残念ながら戻ることもあります。施術後はしばらく保定装置(後戻りを防ぐ装置)を付けたり、出っ歯の原因になる癖を行わないなど対策を取りましょう。

出っ歯を矯正すれば鏡を見るのが楽しくなる!

7種類ある矯正方法には、それぞれ全く特徴が違うということがわかりましたよね。まずは自分はどんな矯正方法があっているのか、見極めるところから始めてみましょう。

また費用面に関しても、保険が適用されたり医療費控除が受けられることもあります。損をしないためにも、医師にあらかじめ保険適用の有無や医療費控除について確認することも忘れず行ってください。

自分に合った矯正方法で、ぜひ出っ歯を矯正し理想の歯を手に入れましょう。そして出っ歯の原因にもなる癖を治し、美しい歯をキープしてくださいね。